夢チャレンジド物語:/下 生の芸術を NYで今夏個展 /兵庫

2012.01.05(Thu)

夢チャレンジド物語:/下 生の芸術を NYで今夏個展 /兵庫

2012年1月4日 毎日新聞

 91年からすずかけ作業所の絵画クラブを主宰している、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県近江八幡市)のはたよしこアートディレクターは、てるちゃんの作品について「既成の作風にとらわれないのが藤山さんの魅力です。彼女の絵は奔放でとてもスリリング。特に色遣いの感性はすごい」と評価する。

 周囲から勧められるままに100人展に作品を送った母千枝子さん(63)は、考えてもいなかった海外での個展実現に、てるちゃんの手を取って喜んだ。「てるちゃん、ニューヨークに行こうか」「うん、ニューヨークへ行こう」。米国へ行ったこともない2人だが、世界にはばたくことが新たな夢になった。

  ■  ■

 「この子は地域で暮らしていかなければならない。地域の人によく知ってもらおう」。教師生活40年間のうち26年間、特別支援学級の担任だった千枝子さんは、てるちゃんを地域に出すようにした。地元の小中学校にも通わせ、同級生らから「笑顔が可愛いてるちゃん」と親しまれた。

 てるちゃんは、青陽東養護学校高等部(神戸市灘区)に進学して本格的に絵画を学び、存在感を示すようになる。作品の数々は多くの人の心を揺さぶり、展覧会で入選を重ねた。名前が広まり、元同級生や地域の人は「あのてるちゃんや」と当時の笑顔を思い出す。

 てるちゃんは思いを人に伝えることが苦手だ。でも、できることもたくさんある。父功一さん(66)が薬を飲み忘れていると「おとうさん、薬」と教えてくれる。夫婦げんかの仲裁にも入ってくれる。この子はゆっくりだけど、まだ成長している。そう感じるからこそ、千枝子さんは、てるちゃんの自立を願う。

 千枝子さんは今年3月、新たな作業所「にこにこ」を神戸市中央区の阪急春日野道駅近くのガード下に開設する。てるちゃんのような「アーティスト」が集い、仕事をしながら創作活動もできる空間を提供したいと考えている。

 アール・ブリュット作品は作品を創作する表現者ひとりだけでは、埋もれてしまう。作品を発見、評価する人がいて初めて認められる。千枝子さんは「晃代が表現者で、私がこの子の作品を世に問う。これが、私たち親子の生きている証です」と話す。【桜井由紀治】



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